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システムの共通化と業務の標準化

12月に工場4拠点の基幹システム同時導入のプロジェクトにアサインされて約半年経ちました。
システムの共通化と業務の標準化を推進することが私の役割です。
まず始めにプロジェクトの共通化方針を策定しました。

トップダウンで進めていくべき共通化の方針として
1)内部統制対応
2)経理部方針
3)生産本部方針
4)情報システム部方針
5)ベストプラクティスの活用
6)既存資産の有効活用
の6つに整理しました。

次に6つの方針についての要件オーナーとして各部門の責任分担を明確にし、6つの要件を具体的にする活動をしました。具体案を各要件オーナー主体で立案し、4拠点に対して共通化セッションを実施して合意形成してゆくアプローチです。
共通化セッションのOutputとして"共通化のベースライン"という成果物を定義し、セッションでの合意事項やセッションで明らかにされた課題/懸念を全て"共通化のベースライン"に記載します。

システム導入のプロジェクトで必ず作るものとして業務フローがありますが、この"共通化のベースライン"の合意事項を業務フローに反映させることで6つの要件が1つの業務の流れの中で見えるようになります。

プロジェクト側で作成された業務フローを4拠点に説明する場を設け、業務の成立性や未だ明らかになっていない課題/懸念が明らかになります。

6月下旬からは実機を使った業務フローの検証を実施して行きますが、それまでの時間を使ってこれまでに出された大きな課題についての解決法を4拠点を交えたディスカッションで決めていく予定です。

共通化の進め方が軌道に乗ったところで5月以降の私の役割も変わります。
次に進めるのは
 1) 今4拠点にあるどのシステムを残してどのシステムを廃止するのか
 2) システムとしてどれだけ帳票を作るのか
 3) システム同士を繋ぐインタフェースをどのくらい作るのか
を決めることになります。

早速、
 1)システムの廃止/存続の考え方について
 2)帳票の作成方針
の2つについては4月下旬から2週間程度かけて策定し、4拠点への説明を実施しました。
インタフェースの作成方針についてはクライアント側で概ね作られていたのでここはあまり手をかけずに進めることができました。

1)についてはシステム導入プロジェクトとして"成功した/失敗した"かを判断される分かりやすい指標なのでクライアントの関心も高いテーマです。
いよいよ4拠点の現場との膝詰めの折衝が始まるので更に気を引き締めてやっていきます。

# by beyondpark | 2008-05-10 10:21 | Job  

ユニクロのCSR

買い物で立ち寄ったユニクロで目に付いたポスターがありました。

あなたが着なくなった一枚が、
誰かにとって必要な一枚となる。

ユニクロの全商品リサイクル
着られなくなったユニクロの全ての商品を回収します。



2006年9月の実績では14万点が回収され92%がタイとネパールの難民キャンプへ送られたそうです。残りの8%は燃料化リサイクルや断熱材にされたということです。

去年私は引越しをしましたが、大量の不用品を処分しました。
家電や家具はもらってくれる人がいたり、ショップに売ったりすることができます。
CDや本はたくさんある場合は、BOOKOFFに頼むと引き取りに来てくれます。

一番頭を悩ましましたのは、着なくなった服をどう処分するかでした。
一部の売れる服は古着屋に売りましたが、普段着の多くは古くなると売れないモノもたくさんあり、最後は仕方なく燃えるゴミに出すことになりました。

リサイクルの仕組みはモノが小さくなるほど回収するのが難しいそうです。
靴下まで回収する仕組みを作ったファーストリテイリングは評価できます。

# by beyondpark | 2008-03-09 18:50 | エコ  

beyond comfort zone

内部統制プロジェクトはあとは改善を実施するだけ。
今後は改善の進捗管理と文書修正が主となります。プロジェクトも一段落つく11月末で私は内部統制プロジェクトを離れることになりました。

12月からは同じクライアントの別プロジェクトです。
今回のプロジェクトは
「国内4箇所の生産拠点へのOracle EBS導入」
というテーマです。
生産管理、販売、物流、会計の範囲を複数拠点へ一挙に導入するというものです。
しばらく業務系一色でやってきたので久々のシステム導入プロジェクトであり、私にとって初めての生産管理領域のチャレンジとなります。私の役割は共通化、標準化を睨んだ業務モデルを作るお手伝いをすることです。

タイトルの"beyond comfort zone"はつい最近の社内セミナーで
弊社のパートナーが話していたトピックです。
「今自分ができる領域に留まらず、自分が心地よい領域(得意な領域)を飛び出してチャレンジすべし!」という意味です。
これまでに自分の強みとしてやってきた
・Oracle EBS
・内部統制
・クライアントの業務の理解
・会計領域の経験
を活かし生産領域という新しい領域にチャレンジしてみます。


# by beyondpark | 2007-11-25 22:07  

改善真っ只中

内部統制プロジェクトは運用有効性の評価を終え、課題も明らかになったところで下期いっぱいかけて改善活動を実施します。
今年2度目の中国出張に行ってきました。訪問先は前回と同じで上海ともう一箇所です。

今回の目的は改善策の立案と関係部門との合意形成です。
各拠点は財務部が中心となってこれまで評価を実施してきましたが、全社の仕訳を生成するプロセスを見直して改善をしていくことになります。

財務部内の改善はメールや電話のやりとりで立案・協議ができるのですが、難しいのは生産管理、調達、総務などの財務部以外の部門に改善案を合意してもらうことです。彼等からしてみると今までやってきた業務に面倒な内部統制のコントロールなんてやりたくないし、第一に今までやってきたやり方で間違ってなんていないという思いもあります。

特に上海ではディスカッションに大幅に時間を割き、関連部門と現状業務のやり方について改めてヒアリングを行い、改善策について話を進めてきました。

「件数が多いから業務が回らない、だからできない」とか「今のやり方で十分チェックできている、だから必要ない」と言った意見が出ました。それに対しては「件数が多いなら予定と実績の差分だけ管理する方法やサンプルチェックで対応する」、「会社の重要な数字を決めるプロセスだから担当者のセルフチェックだけでは不十分。マネージャーの確認が必要」といったやりとりを交わし、合意形成をしてきました。

今回、別拠点から上海への移動日を週末にして、日曜日に烏鎮(wuzhen)に行ってきました。上海の内部統制メンバーが車を出してくれて一日私の観光に付き合ってくれました。烏鎮は上海と杭州の間にある水郷鎮で上海人の人気も高いそうです。現在、東地区と西地区が公開されており、西地区は今年オープンしたそうでまだあまり知られておらず、行き交う人もまばらで古い街並みの雰囲気を堪能することができました。

東地区です。こちらはたくさんの観光客で賑わっています

改善真っ只中_c0125397_8233731.jpg線香を供えるエリア

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鎮を一本の運河が貫いています

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藍染めの生地を干しているところ



西地区です
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映画の撮影をしていました

改善真っ只中_c0125397_8372953.jpg改善真っ只中_c0125397_8375123.jpg
改善真っ只中_c0125397_8382091.jpg
街の端まで歩いて帰りは船に揺られて帰ってきました

# by beyondpark | 2007-11-18 08:42  

自動改札と韓国料理 ~ピンチをチャンスに

朝、首都圏のSuicaとPASMOに対応した自動改札が動かなくなるトラブルがありました。
特にJRはほぼ全ての駅の改札が動かなくってえらいことになりました。
で、JRが取った対応は"改札素通り走る人走る人走る人"です!つまりタダ乗りです!
改札が使えなくなって、もし駅員が個別に対応していれば改札は激混みになるでしょうし、乗客の不満もバクハツだったと思います。朝のラッシュ時の乗降数からすると運賃からしても多少の損失はあるでしょうが、結果として大きな混乱もなく、乗客にしてみれば「ちょっと得した」気分にもなれてむしろJRにとってはプラスイメージにつながったと思います。

一方、ランチで行った某韓国料理屋はランチタイムで満席でもないのに料理が出てくるまでに40分も待たせるし、中でも一緒に行った同僚の場合、焼肉が来てからしばらくしてほとんど焼肉を食べ終わってからご飯が出てくる始末。
ホールのスタッフはたくさんいるのに料理がゼンゼン上がってこなくって明らかに厨房が回っていない様子。スタッフの言い訳も「バタバタしちゃっててすみません、もうすぐ出ますから~」と言い放ってまた10分ほど待たされる始末です。

困った時、ピンチの時にどういう対応を取るかで次につながるかどうかが問われるんでしょうね。

# by beyondpark | 2007-10-12 21:28